最近、「足がつる」とお悩みの方が増えています。

特に、寝ている時にふくらはぎや太ももに激しい痙攣が起きる為、怖くて激しい痛みや不安のために十分な睡眠を取ることができなくなっている…との話を聞きます。

このような症状を「こむら返り」と言います。
こむら返りは、立ち仕事の多い人やお年寄りや妊婦に多くみられます。
健康な人であっても、日中に脚の筋肉を使いすぎると眠っている間に発症することがあります。

これは、普段使っていないふくらはぎの筋肉（ひふく筋）の運動神経が何かのきっかけに急激に高ぶるために起こる現象。
運動を長時間続けて疲れていたり、体力が落ちていたりする時、運動不足の時などに起こりやすくなります。

こむら返りを経験した人ならわかると思いますが、とてつもない『激痛』なのです！！
あまりの激痛に脂汗が出たり、布団やベッドのなかで、身もだえして、動けなくなってしまう事もしばしば…。大人でも涙する痛みです。
この痛みがおさまるまで、ひたすら祈りつづける人もいるようです。

肉体疲労と栄養不足
この２点がこむら返りの起こる原因といわれています！

■激しい運動に伴って起こるこむら返り

運動不足で普段筋肉をあまり使わない人が、いきなり激しい運動を行ったり、久々に長時間の運動を続けると、足がつりやすくなります。
また、過度の運動や汗をかき過ぎた場合も、筋肉を正常に動かすために必要な電解質（ビタミン・ミネラル）が不足するため足がつってしまうことがあるようです。

運動不足の人は日頃の適度な運動を心がけ、運動前後はウォームアップやクールダウン、そして水分や電解質（ポカリスエットなど）の補給を意識しましょう。

■栄養不足によって起こるこむら返り

次に普段からコレステロールの高いものや甘いものなど偏った食生活をしている人は気をつけて下さい。
たばこやお酒をも同様です。
栄養の中では特に「ビタミンＢ１」が不足すると、こむら返りが起きやすくなります。
身体の神経系の器官に働き影響が出て、脚気や神経炎なども起しやすくもなります。

ビタミンＢ１を含む食材(肉類や胚芽、豆類、緑黄色野菜、牛乳)を上手に調理して、ビタミンＢ１を効果的に取り入れるようにしましょう。

■妊婦と高齢者に起こるこむら返り

妊娠後期では赤ちゃんが胎内で大きく成長する時期で、ママ自身も出産に向けて栄養が必要です。ここでカルシウムが不足すると、こむら返りになりやすいようです。
妊娠すると、今までと足への負担が変わりますから、こむら返りを起こしやすくなります。

また、高齢になっていくほど増加していく傾向にあります。
閉塞性動脈硬化症といった下肢に起こる動脈硬化が原因で起こることもあります。
※歩くと脚が痛む、脚の先が冷たいといった症状がみられたら、閉塞性動脈硬化症を疑う必要があります！

■対処法

こむら返り、足がつっているときは、筋肉が縮んだまま伸びなくなっている状態です。
つっている（縮んでいる）筋肉を、落ち着いてゆっくりと伸ばしましょう。
ふくらはぎの筋肉がつっている場合は、足を真っ直ぐ伸ばした状態で、つま先を頭の方向へ傾けるようにします。つま先を掴んだり、タオルなどを使ったりして頭の方向に引き寄せると、しっかりと筋肉を伸ばすことができます。
近くに誰かいる場合は、手伝ってもらうと良いですね。

最近よく足がつるなぁと思っている方！
思い当たる節はございましたか？

もう痛い思いをしないですむように、日々の生活を見直してみてくださいね！